緑のミニフォーラムを開催しました

都市計画マスタープランと緑の基本計画から考えてみよう

 2008年11月7日(金)2時よりヴェルクよこすかで「緑豊かな横須賀をみんなで守っていこう!ミニフォーラム」を開催したので、報告します。
 基本計画策定の市民アンケートをとると、横須賀に住み続ける理由では、必ず上位に入る「豊かな自然環境」。しかし、諸刃の剣で住み続けたくない理由にも、「これ以上豊かな自然が減ること」が上位に入るのです。そこで、都市計画マスタープランや緑の基本計画の改定が策定されている現在、両方の状況を行政から説明していただきながら、市民の声を聞いてみようと、「緑のミニフォーラム」を企画しました。行政からは都市部の職員3人、土木みどり部の職員4人と、忙しい時間を縫って豪華な参加人数。それに対して市民は8人、ネットメンバーは3人だったので、もっと呼びかけが必要でした(反省〜)。
 さて、始めに都市部から次期都市計画マスタープランの方向性を説明していただきました。今後の横須賀市の趨勢人口は、2015年に41万人(2008年9月現在、推計人口約42万人)、2025年に37万人と予測されるそうです。前期の都市計画マスタープラン(平成8年3月)は、人口拡大を目安にしていたため、今後の計画は人口収縮型に転換されなければならないことは、簡単に想像できます。
今後は、生活圏での暮らしを拡充させるために、拠点となる市街地をネットワークした集約型にし、交通網も整備していくとのことでした。次に緑の基本計画改定について土木みどり部から説明がありました。緑の基本計画は、都市計画マスタープランより下部の計画であり、自治体で必ず定めなくてはならない計画でもないことを認識することができました。地球温暖化問題があり、さらに都市では、「緑の潤い」は生活になくてはならない存在。法律上の位置づけの低さが気になります。また、「緑」の定義もいろりいろあり、人口が多く、開発できる土地が限られてられている日本の都市にとっては、緑の定義の仕方も小手先な感じがします。出席者からは、斜面緑地の保存やがけ地対策などに対して、工法などで、もっとできることがあるはずという厳しい指摘がありました。また、緑のことは、議会でもっと取り上げるべきで、市民の意識啓発が大事であることも指摘がありました。確かに市民も行政にお任せだけでは、よくなっていくはずがありませんね。緑を大事に思っている市民のネットワークが必要です。