今度は漁網 「県芦名産廃最終処分場への震災廃棄物の受け入れは慎重に」
ネット・横須賀 代表 瀧川君枝
7月26日、黒岩神奈川県知事は、震災がれきについて、県産廃処分場の建設時に、受け入れ品目などを県内で発生した6種類に限定するなどを内容の協定を結んでいる、地元町内会役員会に新たな提案をしました。岩手県、洋野町の漁網1600tを受け入れて欲しいというものです。焼却しないもので100ベクレル以下としています。
県の最終処分場がある横須賀市は, 保健所設置市です。廃棄物の許認可を行うことが仕事です。今回の様な品目拡大の場合は、許可で無く届け出だけで済んでしまいます。しかし、だからこそ、県と市には安全性や契約の確認をすることが必要です。にもかかわらず、横須賀市の副市長は、間を取りもっています。
本来、漁網は事業活動に伴い発生するものなので、産業廃棄物です。廃プラスチック類ですが、鉛や、ロープがついており、防汚剤などもついているので、取り扱いが難しいようです。分別し、リサイクルや埋め立て処理されています。
震災漁網は、一般廃棄物として広域処理対象になっています。しかし、5月21日には、発生量等が見直され、今回の提案はそれを受けたものとしています。
被災地の状況をもう少し調べたいですが、地元の産廃業者から、丁寧な分別が必要なので時間をかけて仕事をしたいとの声も聞こえています。
26日は、受け入れに反対や心配する地元や県下の住民が45名ほどセンター入り口で、知事や役員に対するアピールをしようと集まりました。しかし、知事にはまったく会うことができませんでした。多分処分場上の搬出入口から入ったのではと思われます。他の役員は車でセンター入口から入って行きました。しかし、門から中は関係者のみとして、入ることができません。
7時前から9時35分過ぎに終了して、車で帰るまで、傍聴を要求し、受け入れに反対する、コールが続きました。
27日朝NHKで、知事と会ったばかりの高橋長老(保守系の新政会のも大御所元市議、芦名処分場建設を誘導に関与したらしい)が、「まだ決めてないと。」言っている姿がニュースで流れました。とても怪しいです。例のNHK時事公論で横須賀市への攻撃の番組にも関与したと思われます。どこで取材を受けたんだろう?NHKだけに別室が用意されていたようです。
また、産経も、終了後直ちに配信しており、マスコミとの癒着が見えています。
燃やさないことで、かなり争点がぼやけそうですが、注意が必要だと思います。
町内会会員は、この会談を知らされていません。がれき受け入れの時からそうですが、本来なら、もっと開かれた場所で行われるべきです。
すくなくとも、芦名は、10年間で埋める計画が5年経っても2割程度しか埋まらず、跡地の道路計画(暫定道路という現状の道路はできています)にも響くという見方があります。核種リサイクル法の成立で処理量が減り、民間の事業者ができ、建設費を回収しなくてはならない県施設は受け入れ単価が高い(トン当たり19,300円~25,900円)事が原因です。
受け入れは、処分場運営や道路建設との利害が一致するのです。
その上、広域処理が宮城県で税の無駄遣いにつながる問題になっています。鹿島JVに委託していたにもかわわらず北九州市に二重の委託を出したり、自県で処理するものから東京枠を作っていることが判明しています。
岩手にも同じような構造があるかもしれません。
10万筆の反対署名があったのに、5億7000万円の地域対策費と公共事業という大きな力に泣かされた芦名には、原発問題につながる同じような構造があることをお忘れなく。
「怪しい公共工事に手をださないで!」絆という魔物にのまれることはありません。もう少し調べます。
参考)
この問題に取り組んでいる環境ジャーナリスト山本節子さんのブログ
神奈川新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120727-00000021-kana-l14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120728-00000015-kana-l14
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1202170038/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120728-00000014-kana-l14
毎日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120727-00000057-mailo-l14
朝日TV
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20120727-00000006-ann-soci
時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120726-00000185-jij-soci
産経
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120726/kng12072621420012-n1.htm