その「5G」、ちょっと待った!

神奈川ネットワーク運動主催の学習会「測る、わかる、備える 電磁波計測とその活用」に参加しました。講師は、(NPO)市民科学研究室の上田昌文さん。

私たちは、様々な家電製品やスマートホンなどにより、便利な暮らしを享受しています。

しかし、これらの製品は、電磁波を発生させています。

電磁波は、人体に影響を与えますし、人によっては著しく健康を害することもあります。(電磁波過敏症)

規制値が設けられているものの、その値は国により異なります。

これは、「予防原則」の考え方を取り入れているかどうかの違いです。日本はこの考え方を取り入れていないので、規制値は緩いものとなっています。

もしも電磁波に過敏で健康への影響がある場合、家電製品については、それらを使わないという選択ができます。電子レンジやIH電磁調理器、ホットカーペットや電気毛布を使わなければ、曝露を防ぐことができます。ちなみに、講師の上田さんは「スマホを持っていないけれど不便ではない」とおっしゃっていました。

一方、電波については、携帯電話各社が、他社よりさくさくとつながるために、アンテナの設置を競い合っています。5Gのアンテナは、色々な形のものがあり、信号機の支柱、マンホールの中、ビルの窓ガラスなど、「こんなところに?」「これがアンテナ?」と驚くばかりです。つまり、避けることが非常に難しいのです。

暮らしが便利になるのは悪いことではありません。

でも、そのために健康被害があっていいわけはありません。

予防原則の考えに則り、電磁波による健康被害の可能性や、アンテナの設置箇所について、情報を公開すべきです。

特に、子どもは、発達途上であることや大人と比べてからだが小さいことなどから、できるだけ曝露しないよう十分な注意が必要です。保育施設や学校などの対応を確認することも必要です。

子どもの「生きる権利」「育つ権利」をしっかりと守っていかなければなりません。(小室卓重)

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