米海軍横須賀基地、有機フッ素化合物流出!

7月1日横須賀市は、米海軍横須賀基地の排水処理場で有機フッ素化合物PFOS/PFOAが検出されたと発表しました。発がん性などが認められ国内外で製造や使用が規制されている化学物質です。消火剤や撥水材として使用されますが、環境中でほとんど分解されず長期的な影響が懸念されます。2020年4月には普天間飛行場でも泡消火剤の漏出事故が発生し、使用の有無や保管・管理状況が問題になっています。

米軍から報告を受けた防衛省の説明では、5月4日に泡を確認し9日に検体を採取、6月29日、1ℓ当たり 114 ナノグラム(環境省暫定目標値50ナノグラム )を検出し、日本政府に通報したとしています。排水は横須賀港内に流れ出ているため、排水を止めなかったことと、泡の確認から検体採取まで5日間もあけたことや2 ヵ月近い検査期間と通知の課題は明らかです 。

これは、日米地位協定の問題ですが、1997年日米合同委員会で通知をするとしたことや、2007年原子力空母母港化時に横須賀市と、「些細なことでも連絡をする」という覚書や油漏れ時の通報が充分活かされていません。

県と市は、それぞれ政府に対して原因究明と周辺環境へ影響の確認や、再発防止を求めています。今後、政府や自治体関係者の立ち入りやサンプル採取を定めた 2015 年9 月の日米合同委員会合意事項に沿った対応を行うべきです。県・市議会で追及し、市民団体と連携して取り組んでいきます。

(瀧川君枝)