トマホークが横須賀の海上自衛隊にやってくる!

5月25日横須賀市市民活動サポートセンターで行われた、非核市民宣言運動・ヨコスカ/ヨコスカ平和船団のパネル展「トマホーク。ここが問題」

核兵器として開発された巡航ミサイルトマホーク。そのトマホークを日本が買うという報道があり、比与宇弾薬庫の建設問題とぴったりと重なると感じ、パネル展をを拝見しました。

1972年、米ソで調印した第1次戦略兵器制限条約(SALT1)で大陸間弾道ミサ入り(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLCM)が禁止されたため、条約に違反しない核搭載を念頭においた兵器。

1983年、核弾道を搭載した地上発射型トマホークが欧州に配備され、米ソの中距離弾道弾ミサイルと合わせて757発の中距離核ミサイルがにらみ合うこととなり、ヨーロッパ全域で反核運動が高まり1987年中距離核戦力(INF)全廃条約につながった。

海上発射型の核トマホークは規制外とされ米艦船に搭載。米国が極東に4000発を配備するとしたことから、横須賀でも問題にされた。当時の横山市長は、外務省に核チェックを行うために外務省に搭載の有無を確認されたとか。

その後、1991年には核戦術をストップ(ブッシュ声明)、2010年オバマ政権下で核トマホークは退役が決定し解体処分された。

横須賀米海軍基地を母港とする艦船が湾岸戦争やイラク戦争で使用し、多くの死者が出た。先制攻撃で使用するものが、核はなくとも非常に殺傷能力が高い兵器を日本が保有することは、大きな問題である。

2015年に成立してしまった集団的自衛権を含む安保改定で、武力攻撃事態と。存立危機期事態つまりアメリカが攻撃された時に相手を攻撃(反撃)できることになり。弾薬配備をすすめている。その倉庫はまだ不明とのことだが、SM3(短距離から中距離の弾道ミサイルを打ち落とす海上配備型迎撃ミサイル)用として海上自衛隊比与宇弾薬庫も建設されたばかりであり、米軍浦郷弾薬庫は共同使用が可能なのでそちらなのか、横須賀市にも知らせれていないとしている。

搭載するイージス護衛艦の改修をすすめているのである。その数8艦船で、佐世保、呉、舞鶴、横須賀で各2隻。護衛艦音司令部が横須賀なのである。

防衛省は2026年より長距離ミサイルの保有を計画。しかし、自家製の弾薬ができる前に、前倒しで25年からアメリカからトマホークの購入を約束し、23年度の当初予算では400発2113億円としていたものの、2541億円いう言い値で購入するというのである。防衛予算は膨らむばかりである。そればかりか、米海軍と共に運用訓練まで実施しているという。

いったいこの国はどこへ行ってしまうのか、専守防衛の有名無実化であり、近隣諸国との緊張関係を高めることになるのは明白です。食やエネルギー、環境や生活の安全保障こそ力を入れるべきで、日本国憲法を生かした国の在り方が世界への貢献と考えます。