市長選挙と市議補選を終えて

6月22日市長と、市議補選で2議席を争う選挙がありました。

結果は、現職の上地市長が67,000票で3期目を守りました。上地氏を支援する自民公明維新の推薦と、会派よこすか未来に所属する議員がいる連合の推薦を受けました。挑んだのは、共産党推薦の爲壮氏と小幡さおりさん。小幡さんは市議3期目の39歳女性で、会派よこすか未来会議に所属していました。会派を割った戦いとなり、55,000票で次点となりました。

よこすか未来会議は市長の提案に反対したことはなく、2月に辞職して市長選に挑戦する理由はあまり明確とは言えない状況でした。

上地市政で公共施設の維持管理、福祉の諸制度の充実、中学校給食や放課後2事業での実施がすすみましたが、基地のある横須賀で国の安全保障を容認し市民目線・市民との協働というよりエンタメに力を入れる姿勢が継続する弊害を危惧する状況にもありました。

対抗する候補者が出ることがわかり、2025年度の当初予算や施政方針は福祉や防災をさらに強化していることも見て取れましたが、中高生の居場所や普段使いの公園の使いづらさや雨天時の遊び場がないことの答えとして、三笠公園やこれからできる大矢部弾薬庫の跡地に巨大なテントをつけるというのは、防災やイベントの対応としては良いのでしょうが、福祉や育児と仕事の両立など生活での困りごとをかかえる市民には違和感のある提案でした。

6月に入ると小幡さんからも、国の制度にとらわれないボトムアップの政治を市民とともにすすめたいという主張が聞かれるようになりました。公示日の翌日に上地市長の道交法違反と車検と保険切れの車を運転したことが判明したこともあったかもしれませんが多くの期待があったのも事実であり、民意でした。

また、補選には、小泉大臣応援の海老さんと公示日のポスターで立候補がわかった中川さんの2名の女性が当選しました。ネット横須賀が2004年に立ち上げた遊び場の会に親子で参加され、その後、遊び場を確保したいという署名活動に取り組み、結果として青少年会館の集会室が下校時間だけ解放されたり玄関わきの広場に遊具や椅子を設置する活動を行いました。お子さんとして参加されていた三田さんは、大学生になると横須賀のまちおこしのために企業されるなど素敵に成長されていました。26歳での市政へのチャレンジはとても勇気が必要だったと思います。議席に届かなかったことは本当に残念です。

投票率は33%から40%で7ポイント上がりました。小幡さんやも三田さんの立候補は市政を少し身近なものにしましたが、まだ6割は選挙に行かない行かれない状況です。公示期間にポスターが出るまでわからない方も多く選択が難しいことや、障害があるご家族をお持ちの方からは会場での投票が困難とお聞きしています。制度の改善は待ったなしです。