横須賀港に国連軍が入港
米海軍横須賀基地と海上自衛隊がある横須賀港の軍事化が急速に拡大しています。
8月11日には、神奈川平和運動センターなど6団体が発表した抗議文を発表しました。
それによると、2025年8月13日、英空母プリンス・オブ・ウェールズが寄港。入港前には米・豪・印・日の5か国共同訓練を行い、空母化の修理が終わった護衛艦かがの飛行甲板に英空母の艦載機F35Bが着艦する訓練を行い、米原子力空母ジョージワシントンにも今後着艦させる方針と報じられている。とある。
横須賀市の上地市長は、防衛省からの報告に対して、「我が国を取りまく安全保障環境が速いスピードで厳しさと不確実性を増している中で地域の平和と安定のためにはある意味必然的なことではないかと考えている」と述べた。
米横須賀基地、自衛隊施設への入港の法的根拠は示されていない。1992年1度目は国連軍の一員として入港したと報じられ、21年2回目は横須賀市が国から日米安保条約との関係において問題になるものではないと説明を受けたと、根拠を日米安保条約と回答。福島みずほ参議院議員に文書質問には、「国連軍地位協定に基づき、受入国である我が国の同意を得て寄港。」と回答。
入港根拠が、「国連軍事地位協定」「円滑化協定実施法」であると事前協議制度がなく、外国軍部隊の在日米軍基地、自衛隊基地から直接出撃が制度上可能という大きな問題をはらんでいるとし、危惧し、法的根拠を明らかにするよう政府や横須賀市に求めて、拡大使用に歯止めをかけたいとしています。
2015年の安保法制成立、22年の安保三文書の閣議決定により日本の安全保障政策が大きく変わり、自衛隊が集団的自衛権の行使を前提とする多国籍化に舵を切っています。
根拠法については重要と考え注視してきましたが、このようにあいまいになっていることがわかりました。多くの方に横須賀の現状を知らせなくてはなりません。