新成人の皆様おめでとうございます

横須賀市で今日成人を迎えた人は、4,471人

明けましておめでとうございます。21世紀が始まって早いもので10年が経ちました。さて、2010年代の始まり、今年はどのような年になるのでしょうか?というより、どのような年にしていくべきかですね。
最近は郷里の親も高齢になってきているので、お正月は暖かくて過ごしやすい横須賀を離れ、寒い郷里で過ごすようになって来ました。今年は、お正月3が日雪が降り続き、毎日雪かきをしていました。(そうは言っても、30〜40センチの積雪なのでたいしたことはないのですが、高齢者にとっては、すぐ転倒などの心配につながる死活問題。ふだん親切に雪かきをして下さるご近所とのつながりをあらためてありがたく感じました。この程度の雪でも大変だと思うのですから、豪雪地帯はもっともっと大変です。)
 さて、横須賀も財政的に厳しいといわれていますが、首都圏から離れた地方の厳しさは、さらにひどい状況のようで、帰省するたびに慣れ親しんだ老舗の商店が閉店しています。
前置きが長くなってしまいました。神奈川ネットワーク運動・横須賀から新成人の方にメッセージを送らせていただきます。
成人の日を迎えるにあたって、市の広報やミニコミ誌に新成人のコメントやグループ談が見受けられました。その中で、新成人たちの前向きな、そして希望に満ちた、将来横須賀のために役立つ仕事をしたいというそれぞれの思いを頼もしく感じました。また、若さの持つ可能性って本当に素晴らしいとも思いました。横須賀の自然を愛しながら、また基地のまちであることを素直に受け止め、メリットを楽しむ感性。横須賀で育った人は、横須賀からあまり出ていかないということも語られていました。それは、この横須賀が暮らしやすく、住みやすい場所であることを証明しているのだと思います。でも、残念ながら少し欠けているものがあるのではないでしょうか。それは、他のところを知らないゆえの想像力です。自然が豊か、果たして本当にそうでしょうか?谷戸で半島ですから確かに斜面緑地と海はあります。でも、大きな通りに街路樹がこんなに少ない街は珍しいのではないでしょうか?そして緑地もどんどん少なくなっていることに気がついていますか?それから、基地のこと。外国人との気軽なコミュニケーションができる環境という捉え方。でも、それは多国籍の様々な市民という意味の外国人ではなく、アメリカの純粋な市民というわけでもなく、ほとんどがある意味特殊といえる軍隊関係者なのではないでしょうか?それから、横須賀ではわかりませんが、原子力空母の艦載機は、同じ神奈川県の別のまちに爆音被害をもたらしていることを知っているのかどうか。知識としてではなく、大和市で実際の爆音を聞いたことがありますか?
このことは沖縄の基地負担の苦しみを想像できるかどうかということにつながっています。
 新成人の皆さん、明日からはまた普通の日に戻りますね。学生の方は、学生ながら大人であることを少し自覚しながら学業に励むことでしょう。そしてもう、社会人として仕事をしている方は、いっそう社会人としての自覚を回りに求められるようになるかもしれません。子どもたちに希望を持ち続けてもらえるような社会をつくっていく責任は、私たち大人にあります。語呂合わせのようですが、成人の日を政治の日としても考えていただき、世界はもちろん、日本の他の地域にも想像力を働かせながら、横須賀のまちづくりを共にしていきましょう。