横須賀港の生態系に異変??

横須賀基地の浚渫工事による環境問題の学習会を開催

 時間は矢のように流れ、はや師走です。年々、年の瀬らしさを感じなくなっている私は、鈍感力増大中?
 さて、その師走初日に、今浚渫工事がどんどん進んでいる横須賀基地周辺のお魚ちゃんたちは、どうなっているのか、学習会を開催しました。講師は神奈川県保険医協会の野本先生。
 先生は元々は大気汚染問題の専門の先生ですが、京浜工業地域の川の汚染状態や横須賀港の汚染状態を継続的に調査してくださっています。以前新聞でも水銀や鉛などの濃度が高いと報道されていた横須賀港。
 お話では、今となっては原子力空母受け入れの伏線だったとしか思えない12号バース延伸工事のときに汚染が拡大していたようです。なぜなら資料の写真によると回遊せず、底の方にいるハゼちゃんたちの背骨が曲がっていたこと。それからカワハギちゃんたちも皮膚病になっていました!(こわい〜)
 でも、自然の浄化作用も力強いんですね。その後は徐々にそういうお魚ちゃんたちは見られなくなりました。そして、汚染土壌がかき回されている今の状態はどうなのでしょうか?残念なことに今年の状態はまだわからないようです。横須賀市の調査では、汚染物質はすべて基準値以内なのに、釣りは禁止されています。
 さて、原子力空母問題ですが、横須賀市長は安全対策を早くするために容認したと言っていましたが、実質的な安全対策は何もされていないことが明らかになりました。
 なぜなら、総務常任委員会を傍聴してわかったのですが、市民安全課は原子力空母は事故を起こさないという前提にたっているからです。これでは、不安に思う市民をまったく無視しているに等しいのではと思えます。
 実は、横須賀市は全国主要都市中、下から2番目に子育て支援策が遅れている市です。私には、横須賀市が原発でも起きる可能性のある放射能事故汚染対策を原子力空母受け入れで実施する気がないことは、横須賀会市行政の未来を担う子どもに対するなざしが冷たいことと一致しているとしか思えません。本当に悲しいです。(M)