横須賀市でも導入を!長岡市生ごみバイオガス発電センターに期待

横須賀市でも導入を!

長岡市生ごみバイオガス発電センターに期待

               ネット・横須賀  瀧川君枝

長岡市は、890K㎡28万人10万世帯の自治体です。隣接する出雲崎町とともに、25年7月から、年間410万キロワットの生ごみバイオガス発電を始めました。

 従来週3回収集していた、「燃えるごみ」から生ゴミと紙おむつだけを週2回収集し、新しく稼働した、「生ゴミバイオガス発電センター」で受け入れます。日量65tという処理量は日本最大で、焼却処理に依存する今後のゴミ行政の方向を変える可能性が見えました。

仕組みはたいへんシンプル。処理量の内10tは、おもにゴミ袋と紙おむつで、1センチの穴を開けた筒を高速回転させて残りを不適物として分けて焼却処理に回します。メタン菌を合わせて3週間ほど発酵させて発生したメタンガスは、発酵槽の温度を保ったり隣にある焼却施設で使用、残渣物も乾燥しペレット処理をしてセメント会社の燃料として売却しています。

平成18年12月に策定したゴミ処理基本計画は、市の新エネルギービジョンでCO2対策としても有効とされ生ごみのバイオガス化導入を反映したものです。PFI事業により、JFEを中心とする特別目的会社がおこなっています。希釈や排水処理で大量に使う水も、下水処理場が隣接してという好条件はあるものの、建設費19億円、15年間の維持管理費が28億円という低価格での契約は、注目に値します。

環境負荷の低減にくわえ、燃えるゴミが3分の2も減ったことで焼却場と最終処分場の延命化や、建て替え時の建設費の削減にもなるとのことです。市民も、有料化に加えさらなる分別に協力しているとのことで、市民協働での取り組みも、実現化への大きな力となっています。

日量430tの高効率焼却施設の導入に舵を切った横須賀でも、ぜひ取り入れたい事業です。