ケアフルな社会をつくろう
3月24日、日本ケアラー連盟による、ケアラー支援フォーラム2023にZOOM参加しました。
タイトルは、【日本の若者政策を若者ケアラー支援を考える】。
宮本みち子さんは、日本では工業化時代にできた、医療・年金・雇用という社会保障が、ポスト工業化時代になり、多岐に及ぶ生活リスク=就労、教育と職業訓練、住宅、保健医療、福祉などへの保障がおきざりにされた結果、若者の生きにくさがあるという。家庭や親の雇用の状況に左右され、ヤングケアラーも発生している。これは、フランスでは、16~18歳には社会参加を保障し、住宅や子育て等の手当ても用意して25・6歳まで労働移行できるよう、伴走する社会システムになっていることと対照的であり、日本でも、「社会に飛び立てる翼」を与えなくてはならないとし、国連子どもの権利委員会からも2019年に差別・子どもの意見尊重、体罰禁止について勧告を受けているとのこと。
ご自身もヤングケアラーで、研究や支援をされている立命館大学の斎藤真緒さんからは、ヤングケアラーは友達にも言えず、言わず、家族だけが相談相手になっているケースも多い現状をお聞きし、それを受け止めるのは関係性を作ることが重要で、ケアをしていることを尊いことととしてそれでも相談したり人の力を借りることができるようにするためには、自己責任を求め有用感が持てない現代、社会そのものが、ケアフルでなければならないという話は、とても重要だと思いました。
最後に、内閣府子ども家庭庁の方から、ようやくングケラーの法的な位置づけができたので、広く絞り込みしずぎないように事業に取り組みたいと、コーディネーターなどの支援メニューをの紹介がありました。
社会がケアフルであることは、制度だけでなく市民としてもかかわることもでき、両面から促進されるよう取り組んでいきたい。